ホケノ山古墳②(スピリチュアル紀行)

「神様のおつかいですね。」

 

 

 

はい?

今、神と言った?

 

 

 

 

こんにちは、時子でございます。

前記事の続きですね。

 

 

今度は頭の中ではなく

現実世界での声です。

 

 

 

 

ホケノ山古墳の主(勝手に主と設定します)の声を聞き

ほくほくとした気持ちで丘を下りました。

下りきろうとした時に一台の自転車が止まり、

こちらを凝視しているおばさんがいるっ!

 

 

ヤバいっなんか普通じゃない!

と思い、そそくさと立ち去ろうとするも

どうしても、おばさんのパーソナルスペースのは立ち入ってしまう。

そうなると、無言も気まずい、、、。

 

 

そんな思考がフル活動されている中も

おばさんは自転車の前で仁王立ちだ。

 

 

 

やばいっ

やばいっ

やばいっ

ヘビに注意じゃなく、おばさんに注意だ。

と看板に文句を思いながら、すれ違い様に

「どこから来たの?」

しゃべったっ!

「えっ?あ、あの、、お、大阪です。」

緊張するどもってしまう、この癖が嫌いだ。

「そう、ここ来たかったの?」

おばさんが体をこちらに向ける。

「あ、なんとなく着いてて、、、、でもすごく良い所ですね!」

「、、、、」

あ、答え方が悪かったか、、

なんだ、何が言いたいのだ、このおばさんは!

悶々とする、、、、だが、しかしだ。

この状況なかなかレアな現象じゃないか?

知らない土地で知らない人に話しかけられる。

しかも、古墳、、、地味なほうの古墳。

 

 

オラ、何か知らねえげどワクワクするぞっ!

 

と思った矢先だ。

「最近、増えてるのよね。あなたみたいな人」

ふっと、おばさんが古墳に目をむけ続けた

「あなたも神様のお使いにいらっしゃったのね」

 

はいっ????

今、神っていった?

神って言ったよね?

 

 

 

 

と頭の中が大渋滞しているにも関わらず、

私も涼しい顔をしながら古墳に視線を向ける、

とりあえず同調しようとする、あざとさに職業病を考えさせられる。

 

 

 

「私も、もう長い間お勤めをしているけど、

 最近は本当に神様のお勤めをさせられる人が増えた気がするの。」

 

 

させられる?

そういえば、、、思い当たることが、、、←単純。

おばさんは続けて話し出す。

「こんな風に呼ばれることは良いことだと思うわ」

「おつかれさま」

というと、古墳の前で手を合し祝詞のようなものを

唱え始める。

もれなく、私も手をあわす。

 

 

「じゃっ」

と、おばさんは忙しそうに立ち去っていく。

「あ、ありがとうございます」

 

 

 

 

「、、、、。」

また、一人になって

ふと、あのおばさんが幻なんじゃないかと思い。

古墳に駆け上がりあたりを見渡すと、すこし離れた

神社で祈る姿が薄っすらみえる

 

 

「あぁ、いた。」

少し残念な気持ちを感じながら

この世にはいろんな人がいるんだな。

と心の中の世界を整理する。

現実に起きることをただ受け止める

そうすると、きっと良い方向に進む。

 

偶然は必然で、今まで無いと思っていた世界が

そこにはあった。

無いと思っていただけであるのだ。

 

「なるほどね。よしっ帰ろっ」

 

不思議なことはもっとあるのかも知れない。

そう思うと、今までの鬱々としていた気分が

ワクワクに変わっていた。

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檜原神社からみる二上山