高野山①
さあ、決行の日だ!
粛々とおかあちゃんの仕事、家事を済ませて
行くぜっ高野山っ!
まず向かうは観光案内所。
自分がどこに泊まるか、どんな行事があるか、新しい情報を確認する。
それにしてもすごい数の宿坊である。
案内所のおじさんが親切に教えてくれる。
よくよく聞くと、
明日は餅まきがあるとのこと、
丹生都比売神社でも餅まきがあるらしい。
高野山に愛されている気しかしない。
その足で宿坊に向かう。
駐車場はもう一杯だ。
一泊するには大きすぎるカバンを担いで
緊張しながらチェックインを待った。
忙しそうだ。
受付を済ませ、部屋に通される。
急な階段とスリッパがかみ合わずイライラする。
ふと。宿坊の方が申し訳なさそうに話し出す。
「今日は外国の団体の方がいらっしゃるので、お風呂は早めに入られた方が、空いていると思います。」
あ、はい。わかりました。
と返事をして、荷物をほどき高野山の街をお散歩だ。
まずは、壇上伽藍に向かう。
紅葉には少し早いが最高の天気である。
この道を進み、見えてくる、、、根本大塔。
この風景は無条件に興奮してしまう。
根本大塔に入り、立体曼荼羅を見上げながら
この空間の雰囲気に身を委ねる。
塗香の匂いが神聖な気持ちにしてくれる。
深い呼吸をする。 感謝の気持ちが出てくる。
私は満たされている。
ここにきて良かった。
金堂に向かう、
私の中では、これが目的と言っても過言ではない、、、
すいません。メインですね。
血曼荼羅(レプリカですが)
至福。
はぁ、両サイドから正座でその空間に酔いしれる。
仏教いいなぁ。
はいここ、仏教を受け入れた歴史的瞬間です。
過去の自分なんてどうでもいいんです。
今が大事!
そんなこんなで金堂を後にしようとした時、
『こっちだよ』
と頭の中に聞こえた。
はい?
まじか?
と振り向く。
六角経蔵が見える。
・・・・・・。
私、得子さん苦手なんですが?
と、思った瞬間。
『その裏、もっとこっちが大事なの』
かわいい声が聞こえ、
フラフラと裏を覗きこむ不審者になる。
何も見えない。何かあるような、う~~ん。
「阿加井」
とあるが、なんせ今日目覚めた私には何ともわかりません。
(ちなみに詳しい事は、今も理解出来ていません。わかる方情報下さいませ)
それよりもだ。
さっきから、話してるヤツは何奴なんだ?
不思議と怖いという感情はなかった。
胸の前にフワフワのモフモフがいる。
それが話しかけてくるイメージだ。
とりあえず、「ハク」と名付ける。
白いから、、、、。