スピ全開(登場人物編)
「ハク」はこの旅の前からいたことはわかっていた。
ただ、見えないものだから、
もしかしたら、私が作り出しているものかもしれない。
そしてふと、
思い出した。
「無いと思えば無い。在ると思えば在る。」
そう思えるか、思えないかで「無」も「在」も存在するのだと、在る世界で生きると思えば、在る世界が広がるのだと。
在る世界でいっきまーす!
いいんです過去なんて、
今が全てなんです。
違うな、と思ったらすぐシフトチェンジするんで!
さぁっ行きましょう。
と、「ハク」の後ろに薄っすらと、
恥ずかしそうに仁王立ちしてるやつが視界に入る。
(何が視界かもうわからんが)
山伏、、やんな?
ほら、小脇に抱えてるの、ほら貝、、?
大丈夫なん?高野山とか?
まず、心配してみたが、
ここにおるという事は大丈夫なんだろう。
うーーん?と、いうか
私が山とか滝とか行きたくなるのは
おみゃーの仕業か?おい????
開き直って受け入れると
スピワールドが無限大に広がるではないか。
どういうことだ。
一人旅のはずだが 賑やかすぎる!
そしてどうやら、この「ハク」はたまに伸びる。
伸びた状態は龍のようだが、もふもふ状態でヒザの上にいるのが定位置のようだ。
一方、山伏は感情が不安定で、
基本無言。雰囲気で伝えてくるという
面倒くさいが、顔に出るという分かりやすいタイプ。
そのくせ変態的なタイミングでほら貝を吹く。
修行が趣味の変態だ。←こう言われるのは本望じゃないらしいが受け入れてもらおう。
空気て伝えてくるあたり変態だからな!