宝山寺③(ふたご座流星群)

 

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ふたご座流星群が見れるって!

 

 

えっ、じゃあ宝山寺行って来よう!

 

 

 

 

行く理由は何でもいい。

線香の匂いにまみれたい、、、。

まとわりつくあの線香。

もくもくさせたい。

(同じ感情の人がいたら嬉しいが、どうなんだろう)

 

 

 

 

5時までパンパンに詰まった予定をこなし

そそくさと車を出す。

 

 

 

夜の峠越えはなかなかスリリングだ。

 

 

 

 

私と車のスペックでは、

山道がだいぶとしんどくなってきたなぁと思いながら生駒山に向かう。

 

 

 

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着いたぁ!

 

よしっと意気込み階段をのぼり、ホクホクとした気持ちで線香を握りしめ、幸せな気持ちになる。

 

 

もう、

ふたご座流星群ではない。

けむりに巻かれたい!

モクモクにされたい!

両手に10本ずつ握りしめ、全部に線香立てに回る!

 

 

 

その瞬間、つまずいた。

 

 

 

股関節がもげた。

「いたい、、」

暗闇にひとり、線香を両手に持つおばさんの心の声はさみしい。

 

 

 

仕方ない。

これ以上はやめとこうと戻り

 

 

聖天さまに手を合わせ

おみくじを引く。

 

 

うん。安定の「凶」だ。

よし、よし、いい感じだ。

 

 

 

 

前に引いたおみくじを結び。

新しいおみくじをカバンにしまい宝山寺を降りる。

 

 

 

そうそう、

ふたご座流星群

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明るくて見えにくい。

ちょっと散歩しようかな。

 

 

 

体力を持て余しているので、

今から登山でも行けるぞ!

そんな気分で暗い道を入り、空を見上げる。

 

 

早いのかなぁ

ぜんぜん分かんないなぁ。

そう思い道を下るか上がるか分岐に来た時だ。

 

 

 

あっ犬?

ん?

んーーーーーーー!

 

 

 

 

 

 

 

 

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イノシシやないかいっ!!!

 

 

「ぶふぅぅぅんっ」

 

 

 

お互いに「やばい」と同時に振り返り

来た道を引き返す。

 

 

 

(思い直してこっち来んなよ、、、)

 

不安になりながら避難する場所を探す。

ふたご座流星群どころじゃないわ、、

 

野生はアカン、、、

 

お化けより怖いわ、、

 

 

 

つまずくわ。

「凶」引くわ。

イノシシとバッタリ合うわ。

星流れんわ。

 

 

 

それにしても、イノシシって

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美脚やったなぁ、、、

 

 

 

 

 

 

 

どこまでも、

現実に集中できん私がうっかり死んでしまわないだけで、本当にラッキーかもしれない。

 

 

そんな事を考えながら

駐車場に戻ると流れ星が流れる。

 

 

あぁキレイだなぁ、、、

あとで食べようとしていた、冷えた肉まんを手にして、

なんか想像と状況が違う自分に笑ってしまう。

 

 

 

生きるって楽しいなぁ