ホケノ山古墳①(スピリチュアル紀行)
ふらりと思いつき、たどり着いたは
ホケノ山古墳
この頃、いろいろとあって悩んでいた。
自分で招いた事だったが、自分で解決出来ずに悶々としていた。
家にじっとして居られない、とりあえずどこかに行かなくちゃ。
無心で車のエンジンをかけて一つ目の交差点を左に曲がってみた
とりあえずあの山の向こうに行こう。
ひたすらに高速を走って奈良に入る。
不安になりながら知らない道を走っていたら
だいぶと気分が落ち着いてくる。
そうすると周りの景色がちゃんと現実の景色に変わってきた
と、同時に帰りのことを考えてうんざりもする。
ちらほらと天皇陵があり、なんだか古代ロマンを感じてしまう
そうだ、箸墓古墳に行ってみよう。
卑弥呼の墓といわれているから、やっぱり一度は行かなくちゃっ!
もう、思考は完全に古代ロマンに切り替わっている。
が、しかしぐるぐる回るだけで通り過ぎてしまった。
「ふーん、、じゃああっちなのね」
と独り言を言ってる私を不思議に感じながら
そのまま奥に車を走らせる。
なかなかこの辺の道は走りにくい。
そしてたどり着いたは ホケノ山古墳。
埋葬者は不明だが豊鍬入姫命のものじゃないかといわれている。
「巫女さんかぁ、、」
ヘビが出るとの看板におびえながら、小高い丘をあがる。
気持ちいい風が吹き、すぐに大好きな場所になった。
向こうに見えるのが箸墓古墳。
気持ちがいいので瞑想する。この土地のエネルギーを感じるようと
自分のガードを外す、この瞬間が怖いのだけど、、誰かが近づいても気づかない感じになるので。
さわさわと草が風に揺られる。虫がせっせと忙しそうに動いている。
太陽は額を照らし、後ろにそびえる三輪山はいつもの景色を見ている。
自然の中での、人の一生の時間を考えてしまう
大切に生きなければならないな。
とはいえ、自然は、、、神は、その人間がどう生きようと気にしないのだろう。
きっと人の一生など瞬き程度に違いない。
儚いからこそロマンがあるじゃないかと、意味のわからない情熱を燃やしてしまう。
「はぁ、、、ありがとうございました。」
悶々とした気持ちは、もう神のみぞ知ると開き直り
立ち上がった時、
頭の中に声がきこえた。
もう少ししたら、
いいとギフトがあるわ。
「ギフト?」
そう。だからすこし待ってみて。
大丈夫。
分かったありがとう と呟いて丘を下る。
下りながら私にとって良いことを考えたが、どの答えが良い答えか
わからないので声の主におまかせすることにした。
不思議なこともあるもんだ。